暗記教科は得意だけれど、国語の文章読解問題が全然できない。
いっぱい問題を解いたり、問題集や参考書を読んでも定期テストだとボロボロということはありませんか?
今回は国語の文章読解問題の解き方の基本の5つのコツを現役教師の立場からご紹介します。
これで必ず中学校の定期テストの点数の上げ方が身につきます。
国語の文章読解問題が苦手な中学生のやりがちな間違いは?
国語はセンスで、国語の点数を取れるかどうかは本や新聞を日ごろから読んでいるかで決まる。
こんな風に思っていませんか?
国語の文章読解問題の解き方のコツをお伝えする前に、まずは中学生のやりがちな間違いをしてしまっていないか確認してみましょう。
定期テストの点数の上げるためには日ごろ授業中に何をしているか?も重要な要素の一つです。
やる気がなくただノートを写している
中学校の定期テストの国語の点数を上げるために、まず見直すべきは授業のノートです。
関心・意欲・態度をノートなどの提出物でつけることは多く、成績の割合も大きいです。
ページが飛んでいたり、自分でも読み返せない字やただ写しただけのノートにはなっていませんか?
目安としては、友達に貸しても大丈夫そうな字や内容で書きましょう。
先生が言っていた要点や要点をノートに書けているか?
多くの場合、中学校の定期テストの国語は授業で読んだ文章がテストにも出てきます。
そして問題になるのも授業中に先生が強調して説明している要点であったり黄色チョークなどで強調していたりするところです。
そのときは分かっていても、テスト勉強で振り返るときには忘れていることも多いです。必ずノートに残しましょう。
テストに出るところを先生は強調してしまいます。
話をよく聞き、黒板の色使いに注意すること。
色ペンでおしゃれにすることに必死になっていないか?
色ペンや吹き出しなどノートをおしゃれに取ることに時間を使いすぎていませんか?
特に中学生の女の子がしてしまいがちです。
ノートを取る目的は感心・意欲・態度のためでもありますが、定期テスト勉強のときに見返して思い出せるためです。
キレイだなーとかすごいなとは思いますが、授業中の先生の話をちゃんと聴けてないだろうなと思ってしまいます。
おしゃれにするぐらいなら、黒板には書いていないけれど口では説明したポイントも書き込んでくれているノートのほうを評価します。
そうしたところがテストに出ることも多いので、あなたにとってもメリットは大きいですよ。
教科書の内容やあらすじを理解しているか?
定期テストで30点を切るような生徒はそもそも教科書の内容が全く頭に入っていません。
学校の先生は数時間をかけて教科書の内容をゆっくり噛み砕いて授業してくれています。
中には文字を読むことが苦手な生徒もいるでしょう。
それなら特にあなたは授業をよく聞いて物語や説明文で何を言っているのかを「聞いて理解」することが大切です。
内容やあらすじが理解できていれば、全く当てはまらない選択肢を選ぶことは絶対にありません。
分からない言葉や読めない漢字があっても調べもしない
分からない言葉や読めない漢字があれば、必ず先生に聞くか自分で調べましょう。
調べないせいで間違った意味で覚えてしまうことになります。
また、先生に質問するのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、先生側は質問してくれた生徒の方が印象は良くなります。
漢字は必ず何回も書いて手で覚えましょう。
国語の文章読解問題の解き方のコツは?
では、テストの文章読解問題の解き方の5つのコツをご紹介します。
ぜひ覚えてテストのときに注意しながら解いてください。
国語の文章読解問題に「あなたの考え」は必要ない
これはよく勘違いされている重要な国語の大原則でもあります。
定期テストや高校入試では、あなたの考えは誰も聞きたくありません。
このことをよく理解してください。
物語文でも説明文でも、その文章を読んであなたがどう思おうがどうでもいいのです。
むしろ、あなたの考えに対して点数をつけるという行為は日本国憲法で保障されている自由権の侵害になってしまうので出来ません。
何となく答えるのではなく、本文から根拠を見つける
あなたの考えは問題を解く上で重要ではありません。
その代わりに「本文のどこにそれが書かれているか?」が重要です。
つまり、問題を解くときには常に「この選択肢が正しいと思ったけれど、本文のどこに書かれていたっけ?」と自分に質問してください。
そこで、「なんとなく」とか「書いてあった気がする」という風にしか自分を納得させられない場合は間違いです。
この「なんとなくで答えることをやめる」ことはとても重要です。
自分自身に問いかけてあげてください。
その答えは適当ではないか?根拠があるか?を。
本文を読み、傍線部が来たら問題に飛ぶ
試験時間は限られています。
いかに無駄なく効率的に時間を使うか?が大切です。
授業だとゆっくり読んでいますが、テストではスイッチを切り替えてください。
文章読解問題で時間が足りなくなってしまう生徒がやっている読み方は「①本文をすべて読む」→「②問題文を読む」→「③本文を読む」という流れです。
「①本文をすべて読む」が無駄です。
本文を読み進めながら、傍線部や記号が出てきたらその都度、問題文に飛んでください。
本文をすべて読まないと答えられない問題もありますが、多くの場合は最後の方の問題になっているので、本文に出てきた問題ごとにあたって行けば順番に上手く解けます。
文章読解問題は問題文を先に読み、本文を読んでいくよう勧める人もいます。
このメリットは問題文をすべて頭に入れておくことで、本文を読むときに時間短縮できるというものです。
しかし、訓練が必要なので点数をできるだけ早く上げるためにはやるべきではありません。
グレーゾーンを残しながら問題を解く
先ほどの「本文を読み、傍線部が来たら問題に飛ぶ」という解き方をしたときの注意点でもあります。
今の段階ではまだ根拠を持って選択肢を選べなかったり、答えられないことがあるかもしれないと思いながら解いていきましょう。
文章読解の問題文は大きく2種類に分かれます。
「今まで読んだところに答えが書かれている問題」と「全文を通して読まないと答えが分からない問題」です。
指示語や段落指定がされていて文を抜き出す問題は前者。
それ以外は後者です。
このことから、まだ判断が確実でない選択肢には△をつけるなどして自分の答えにグレーゾーンの余地を残しながら解いていってください。
何が書かれている段落か判断しながら読む
ただ漠然と本文を読んでいると、迷子になってしまいます。
特に要約をするときには、段落ごとに何が書かれているかを分かっていないとおかしな要約文を作りやすくなります。
そこで、段落ごとにどういう役割で書かれているのかを判断しながら読むようにすること。
厳密なカテゴリーは必要ありません。
「それまでの具体例」、「筆者の意見」、「反対の意見」、「まとめ」。
この程度で十分です。
まとめ:国語の文章読解問題の解き方の5つのコツ|中学生定期テストの点数の上げ方
・国語の文章読解問題が苦手な中学生のやりがちな間違いは?
やる気がなくただノートを写している中学生は、友達に貸しても大丈夫そうな字や内容で書きましょう。
テストに出るところを先生は強調してしまいます。話をよく聞き、黒板の色使いに注意すること。
色ペンでおしゃれにする時間を黒板には書いていない口では説明したポイントをノートに書き込む時間にしましょう。
分からない言葉や読めない漢字はすぐに調べて、間違った意味で覚えないようにしよう。
・国語の文章読解問題の解き方の5つのコツは?
1 あなたの考えはどうでもいい
2 何となく答えるのではなく、本文から根拠を見つける
3 本文を読み、傍線部が来たら問題に飛ぶ
4 グレーゾーンを残しながら問題を解く
5 何が書かれている段落か判断しながら読む
中学生がやりがちな成績の上がらない間違いを踏まえて、国語の文章読解問題の解き方の5つのコツをご紹介してきました。
5つの中でも一番大切なことは「2 何となく答えるのではなく、本文から根拠を見つける」でしょう。
国語が苦手な中学生は深く考えることに慣れていないので、どうしても「適当になんとなく」で答えやすくなります。
これを克服できるようになるためには、自分に厳しくありながら回数をこなしていくしかありません。
がんばりましょうね!
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