クソ野郎と美しき世界を観て感じたこと

クソ野郎と美しき世界を観て感じたこと

SMAP解散報道で一気に火がついた男が「クソ野郎と美しき世界」を観てきたので、その感想を。

せっかく観るなら舞台挨拶も観たいなーなんて思っていたが、事前申し込みの開始日を勘違いをしていて参戦できなかった。

ただ幸い近場のところで、中継を観ることができた。

【全体の雑感】

全体としては、んー。微妙。

何度も見たいという気にはならなかった。

オファーから脚本作って、ロケ地交渉して、撮影して、編集してっていう手間を考えれば、十分すごい出来だろうけど・・・どれも中途半端。

正直、けっこう期待してた。

期待しすぎた。

01.ピアニストを撃つな!】

園監督は、グロとエロの融合が一番似合う人という印象が出来上がっていた。

けっこうエロいと聞いていたので、「お?大丈夫か?一発目から観客ドン引きか?」って、けっこう期待してた。

にもかかわらず、なんかよくわかんない。

全体を通して言えることだけど、実質一作品あたり30分弱に圧縮したせいで、脳内補完をかなりしないといけなくて、なんだかなーっていう。

ピアノも、ピアニストである必要がいまいちよくわからない。

一番気に入らなかったのは、吾郎さんが演奏しながら語っているであろう肩までが映るショット。

なんだあの変な肩の動きは???

ネタか?ネタならいいが、監修してあれなら、監修したやつほんとにやばいな。

満島真之介も、ほんとに懸けた作品がこれでいいのか?

キャラ設定はある程度されてるみたいだけど、その掘り下げが全然足りなくてごちゃごちゃしてみにくい。

フジコに恋するところも、よくわかんない。

人が無駄に多くてごちゃごちゃして、ほんとに無駄が多い。もっと削ぎ落とすべきだった。

なんとなく、ゴロデラの延長線にあるストーリーを作るんだろうと思っていた。

その予想は当たらずも遠からずな印象だった。

にしても、ごちゃごちゃしすぎ。

祭りもよくわからない。

必要性が分からない。

エキストラを動員してファンと一緒に作るっていうのをどうしても入れないといけなかった結果と認識しているが、どうなんだ?

絶対に要らない。

正直、一番期待していただけに、落胆も相当大きかった。

02.慎吾ちゃんと歌喰いの巻】

それぞれのパートの接続がどうなるか分からなかったので、始まった瞬間に呆気にとられた。

え?さっきので1部終わり?っていう。

タイトルからして、ふわふわかなーみたいな。

あんまり期待していなかった。

1部がひどかっただけに、かなりよかった。

世にも奇妙な物語っぽいって思ったら

山内監督は世にも奇妙な物語も1作品やってんのね。

CMやショートフィルムの経験が多いだけに、今回の30分ぐらいの短編作品で魅せるっていう意味では、園監督よりもうまいのは当然だったのかなー。

笑いどころとか、間とか、すごくよかった。

淡々としてるあの感じは、世にも奇妙な物語が好きな人は、これを目当てに観に行くのもアリかもしれない。

「あ」と「き」と「せ」の話は、「き」は君色思いだと思って、「せ」は世界だと思ってた。

「あ」は、すぐに思いつかなかった。

Twitterとか検索してみていると、おそらくの正解は多くの人のそれなのだろうか。

夜空はいいもんな。

らいおんハートも泣ける。かっこいいし。

古館さんはやっぱ最高。

まじで最高。

マネージャー役の女性も、いい顔してる。

ちょっと崩れた、骨格といい叫び方といい、最高。

うんこ。

味が懐かしさがあるとかっていうのは、いいんだけど、いったん便器に出た訳でしょ?

考えたらだめなんだろうけどやっぱりそこが一番抵抗でかいよなー。

歌喰いが美人で女の子だから、まぁ、そこはいい。

でも、便所の・・・ベーグル・・・

03.光へ、航る】

これも期待は大きかった。

なにせ、あの草彅剛だぜ?

期待せずにはいられない。

冒頭、よくわからなかったけど、登場シーンの目、もう期待通りよ、2部からのほわっとした空気感を一気にぶった切ってくれる感じ。

冷たく鋭く青い感じ。

クズ役は嫌がったって聞いていたから、任侠ヘルパーの彦一をも超えるバリバリの野郎を期待していた。

最近は銭と嘘のアレの感じとか、そういったヤクザ者をやらせれば、もうこれはよだれダラダラものの人物が描かれる・・・と、期待しすぎたのが間違いだった。

太田さんだもんなー、監督。

そこをもっと汲んで妄想を膨らませておくべきだった。

けっこう真面目に振ってくると思い込んでしまった。

さっそく小ネタぼんぼん入れて、抜けてる意味でのクズ野郎だったのが、残念。

結構ショックだった。

尾野さんのビンタシーンは冷たい熱帯魚のでんでんが神楽坂恵さんをビンタしまくるところを思い出して、お?やるか?って思ったけど、工藤はそこまでの冷徹クズ野郎にはなっていなかったのが、ある意味草彅剛色でもあり・・・。

同時に、「ああ、この程度の作品か」と思わせられた。

子宮でわかんのよっていうのも、「でもこれ、太田さんでしょ?」っていう、変に監督がどんなキャラの人か想像できてしまって、言葉をそのまま尾野さんの言葉として受け取れなかった。

笑いも入れたいけど、ある程度真面目にという感じはわかるけど、上手くその綱の上を歩けていなかった。

やはり、中途半端。

なんだろな、武のせいだろうな。

北野武という人をどうしても、お笑い芸人が監督をするっていうと、想定してしまう。

「お笑い芸人が監督をしている」という構図ではなく、日々の中で存在する別の顔がそこには露呈する。そうした理想。

積年の形相が顕れる。

そんな想像が凝り固まってあるせいで、太田さんにも、どこかそれを期待していた。

しすぎてしまった。

あと、園監督と仲良いというか、やっぱり作品のつながりを妙に持たせた結果、変になった。

この作品の世界に大門は合わないだろー。

しかも、組を抜けたような奴、大門より格上ならまだ、協力するのも理解できる。

でも、あれはどうも違うよな。

なんだあれは。

上下関係が中途半端だ。

現代のヤクザ像みたいなのとは違うからオッケーなのか?

組抜けるってそんなにぬるいことなのか?

あと、小指のくだり。

30分の短編の冒頭。

倒れた男の子の左手小指が切断されたところからはじまる必要性はなんだ?

あえてあれはミスリードを誘いたかったのか?

正直混乱しただけだった。

1部で、吾郎さんの指がどうなったか分からなかったこっちからすると、あの借りた小指は吾郎さんが手に入れたってことか?みたいな補完をしていた。

あるいは、手がどうのって言っていたから、この少年こそが航なのだと思ったが、航は別に存在した。

「航くんはがんばったのですが…」って、いったい航は何の病気で、なんで右手のドナーになったんだ?

よくわかんない。

手の話なんだから、そこを混乱させるのはおかしいだろ。

ああ、思い返してもイライラする。

なんだこのクソな設定とストーリーは???

もうちょっとちゃんとやってくれよ。

キャストは十分そろってんだからよー。

駄作にすんなよ。もったいない。

最後の女の子の手のところも、2人が女の子から離れたあたりで、女の子の両手が映るシーン。

どうみても同じ手じゃねぇか。

もう少し何とか、右手は男の子の手だと分かる感じにできなかったのか?

興ざめだよ。

無駄に手術跡だけつけてよー。なんなんだあれは。

右手を挙げてボールを持ってるところ、あそこで、女の子が、尾野さんとキャッチボールしてるときに唱えてた言葉を言ってほしかった。

一瞬うるっときそうだったのに。

いやー、北野武はすごい。

普通のお笑い芸人はやっぱりこんな程度なんだろうな。

04.新しい詩】

児玉監督。

んー。

あの支配人はなんなんだ?

ほんとに、3つを無理矢理まとめるのに本当に苦労したであろう。

ここでも、慎吾ちゃんのキャラクターたちは使いやすそうだった。

ほかの2つのキャラクターは本当に、扱いに困っただろうなー。

よくわかんねぇもん。

歌は相変わらずよかった。

あれなのかなやっぱり、これが今まさに売出し中のアイドル3人組とかなら、これでもうまくいったのかもしれない。

でも、もうすでに3つの個性は相当なエネルギーをもって回転していてそれを今回、まぁ、いろいろあるからしょうがないんだろうけど、無理矢理1作品に短編形式で詰め込んでパックにしようとしたのが、間違いだった。

もうすでに個性の塊である彼らは、こういう使い方をしてはいけない。

もし、どうしてもまとめたいのだったら、もっと構想段階の期間をとるべきだった。

特にショートフィルム出身でない人には、そこの余裕をもっと持たせるべきだった。

せっかくの持っている才能が十分に使われないことほどもったいないことはない。

15万人がどうのって、応援したい。

もし興行がうまくいけば、将来的には30分ショートに無理矢理詰め込む今回の形式ではない、もっともっと彼らの個性が十分に遺憾なく発揮される作品を観ることができるかもしれない。

でも、これをあと券が3枚もあるからって、3回観に行く気にはなれないなー・・・。

だって、何度も観たいほど面白くねぇもん・・・とくに園監督と太田さんのやつ・・・。

あれはひでぇよー・・・、まいったなぁ・・・。

あ、あと、作品とは全然関係ないけどマナー悪いやつけっこういんなー。

おばさんばっかで、若い女の子とかなら、まだ、若いんだしって気にもなるけどおばさんで、中継のほうは録音録画撮影やめろって開始前に告知されてるのに、周りも全然スマホで撮影してないのに、なんでやるんだ?

後のこととか、いろいろは置いておいて、フツーに物も考えられないのか?

ああいうのはほんと、嫌いだわー。